予備校レポート Yobiko Report

「佐野らーめん店」で新しい人生を歩んでいく受講生や講師の方たちを、佐野らーめん予備校スタッフが直撃取材しました。

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未経験でも独立開業。
改めて実感する佐野らーめん予備校のサポートと
佐野市民のあたたかさ。

受講生
手打ち佐野らーめん 麺屋ブラス
菅原 勝之さん
作成日 2022.10.21

菅原勝之さん

今回のレポートは、2021年11月の予備校レポートで取材をした、手打ち佐野らーめん「麺屋ブラス」さん。前回の取材はオープン前で、試食会もまだ行われていない時期でした。オープンから約10ヶ月経った現在の状況や、県外から移住した佐野市での暮らしなど、様々な角度からお話を伺いました。

オープン前から認知度があった麺屋ブラス。オープン時はお客様の列が続くほど。

2021年12月4日にオープンした「麺屋ブラス」さん。このホームページ内の「独立の夢を叶えた卒業生」でご紹介したように、オープン当日からお客様の列が続くほど大盛況。予想を越えわずか2時間で売り切れとなり、翌日以降も完売が続いたそうです。「思っていた以上に、お客様に来ていただいた喜びはもちろんですが、改めてこの仕事にやりがいを感じるようになりましたね」。オープン当日から多くのお客様に認知されていた理由は、メディアの影響が大きかったといいます。「テレビで取り上げられたので、当店を知るきっかけになり、多くのお客様に来店していただけました」。佐野らーめん予備校では、多くの人たちに知ってもらえるきっかけをサポートしており、テレビで放映されたのも、そのサポートのうちの一つです。しかし予備校がテレビメディアに働きかけをするのは1度きりなので、その後も雑誌を含め何度も取材の依頼が続くのは、まさにブラスさんに人気がある証拠です。

人気の理由は、幅広いお客様に愛される味、そして奥様のサポート力。

お客様の層を伺うと、平日はご年配者からサラリーマンの方達、土日はお子様を連れたファミリー等、とても幅広い年齢層の方々に利用されています。奥様はフロアでの仕事を担っているため、お客様とお話しする機会が多いそうです。「一度来店したお客様がリピーターになっていただけるのも嬉しいのですが、ありがたいことに、友人や知人に紹介されてきてくださるお客様が多いですね」。美味しくなければ、友人や知り合いには紹介しないので、食べたラーメンの味に満足されている証。「最近、県外ナンバーのお客様が多いことにも気づきました。私がインスタなどSNS等であげているので、それを見た方がいらっしゃっているみたいです」。ラーメンの美味しさだけでなく、いつも明るい奥様との二人三脚がお客様の来店を後押ししています。

改めて実感した、佐野らーめん予備校の卒業生との絆。

オープン当初はその日その日が精一杯。丁寧に美味しい1杯を提供することに専念していたため、辛さなどを感じることもなかったそうです。しかもオープンが12月。年末年始という特別な忙しさを経験したため、お二人ともそれが逆に良かったと話します。「あの忙しさを経験すると、通常が楽になります(笑)。余裕が出て来たのは、半年経った頃からですね。お店の混雑状況に合わせてオペレーションを考えたり、もっとこうしようという考えが生まれたり。」お二人とも飲食経験が無い中での独立。しかも繁忙期のオープンだったため、同じ佐野らーめん予備校の卒業生である「佐よし」の佐藤さんが、始めの頃はサポートで手伝いに来てくれたそうです。「佐藤さんは飲食業界の経験者なので、本当に頼りになりました。しかも同じ予備校の卒業生が手伝ってくれるのは心強かったですね」。このような繋がりがあるのも、佐野らーめん予備校の強みであり、魅力なのだと思います。

家族で佐野市に移住。お子様も佐野で就職し、不安のない日々を過ごす。

お二人とも秋田県出身。佐野らーめんに出会うまで佐野を訪れたことはありませんでした。そのような二人が、今は佐野で暮らし、佐野で自分の店を出しています。「佐野の暮らしは本当に最高ですよ。雪かきもないですし(笑)。とにかく人が優しいですね。同じラーメン店を経営されている老舗の店の方からアドバイスをいただけたりしています。また大家さんがご近所などに私たちの店を宣伝してくれていて、大家さんの紹介で食べに来てくれる方も多いんです」。謙遜されていましたが、お二人の人柄が愛されているから、多くの人を呼ぶのだと思います。お二人には20代のお子様がいらっしゃいますが、一緒に佐野に移住されて来ました。「住まい、店舗の斡旋だけでなく、息子の就職先もご紹介していただきました。おかげさまで仕事内容と息子の希望がマッチしたので、入社を決めて働いています」。予備校では、職種や勤務地などの希望を聞いた上で、移住するご家族の就職先もご紹介します。家族全員で移住するという方にもサポートしています。

ブラスという店名が、音楽関係者を導く。

店名の「麺屋ブラス」とは、二人の共通点であるブラスバンドから名付けられています。ご主人はホルン、奥様はフルート。出会ったのもブラスバンド部だったそうです。店名にカタカナがつくラーメン店はあまり多くありませんが、それが逆に新たなお客様の来店につながっているそうです。「佐野市の吹奏楽団の方が来店し、その後、団員の方にお話ししていただき広まったみたいですね。話を聞いた団員の方々がいらっしゃいました。他にも、市外からの音楽関係のお客様もいらっしゃいますよ」。

納得できる味を追求し、オープン予定日を延ばす。

佐野らーめん予備校の卒業生が独立する際、関係者も含め試食会が行われます。お客様に愛され、長年に渡り安定した経営ができるように、オープンにふさわしい味かどうかを見極める機会です。実は麺屋ブラスさんのオープンは11月中の予定でしたが、試食会で味を指摘され見直すことを決心。オープン日を延ばしたそうです。約2週間延期することに不安はなかったのか訊ねると「自分自身も納得できる味じゃないとオープンしても意味がないですし、お客様にも失礼なので、約2週間の延期は当然だと思って決めました」。苦労した甲斐があり、オープン後の人気は先述した通り大盛況。ブラスさんでは、二人の地元である秋田の食材を使ったスープや、地元の酒、いぶりがっこチーズなど、秋田を感じることができます。中でも特筆すべきはラーメンに入っている「麩」。秋田の県南エリアでは当たり前の食材だそうで、関東のお客様にも好評だそうです。

目標は売り上げの追求ではなく、お客様に長く愛される店づくり。

麺屋ブラスさんでは、オープン前から1日の食数を決めていて、現在もそれ以上は提供していません。どんなにお客様の数が増えても食数は増やさないんですか?と質問すると「手打ち麺にこだわりたいから、数を決めています。あと、このお店を長く続けていくことが二人の目標なので、無理をせずやっていきたいんです。」と教えてくれました。自分がやりたかった仕事が実現できて嬉しい、と笑顔で話すご主人の顔をみると、この喜びを何年も経験したいのだなと思いました。奥様も「お客様から嬉しい言葉、励みになる言葉をもらえるので、辛いと思ったことが無い。だから私も長く続けることが目標なんです。」と話してくれました。

佐野らーめん予備校希望者に、ひとこと。

全くの未経験でも卒業後、独立し、自分の店を持つことができました。分からないことばかりですが、みんながサポートしてくれます。分からないことがあったらなんでも聞きに来てください。私たちもそうやって、ここまで来ることができましたから。

店舗情報
  • ・店名:手打ち佐野らーめん 麺屋ブラス
  • ・住所:栃木県佐野市堀米町1066-7
  • ・TEL:0283-55-5562
  • ・営業時間:11:30~14:00、17:30~20:30 ※麺、スープが無くなり次第
  • ・定休日:月曜日
  • ・座席数:19席(カウンター3席・小上がり席8席、座敷席8席)
  • 店舗公式instagramはこちら

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