予備校レポート Yobiko Report

「佐野らーめん店」で新しい人生を歩んでいく受講生や講師の方たちを、佐野らーめん予備校スタッフが直撃取材しました。

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元中国料理人の挑戦!
佐野らーめんの新しい歴史に
名を刻む時が来る☆

受講生
小林 隆宏 さん
作成日 2021.2.24

小林隆宏さん

佐野らーめんの継承と佐野市への移住定住を見据えたプロジェクト「佐野らーめん予備校」!コロナ禍で不安な日々が続く中、佐野に新しい風が吹き荒れます!およそ1年前に開校した「佐野らーめん予備校」出身の小林さんが、悲願の佐野らーめん店の今春オープンに向けて準備中です!新進気鋭の「佐野ラーメン 晴れる屋」さんにお話を伺いました。

出会いは突然に。チャンスを掴んだ元中国料理人の奇跡。

出会いは突然に。チャンスを掴んだ元中国料理人の奇跡。

佐野らーめんといえば、伝統製麺技法の“青竹打ち”。修業や自主練の成果が現れていて、初めてとは思えない仕上がりで、実にオープンが待ち遠しい。

横浜中華街で13年の修業経験後に、那須にある某ホテルの中国料理長を務めたことがある元中国料理人。“いつか自分のお店を持ちたい”という熱い想いを密かにあたため続けながら、長きにわたり中華鍋を振るい数々のお客さんの舌を唸らせてきました。そんなある日、たまたま見つけた佐野らーめん予備校プロジェクト。特別支援学校に通うお子さまとの時間も大切にするため「今しかチャンスはない!」と応募を決意してから1年余り。昨年からご家族と一緒に佐野へ移住し、着々と開店準備を進めています。

人間力の高さがチラリ。周りへの感謝の気持ちが溢れ出す。

人間力の高さがチラリ。周りへの感謝の気持ちが溢れ出す。

物腰柔らかな印象の小林さん。厨房に立つとキリッとした表情と真剣な眼差しがスーパークール。

今日に至るまで、カリキュラムや実践修業を通してたくさんの学びを得た小林さん。中でも、師匠の元での修業が一番印象的なんだとか。「料理人の世界ではなかなか実践させてもらえないし、佐野での業者さんとの繋がりなど現場に必要なノウハウも多く学ぶことができました。一から丁寧に教えていただいた師匠には心から感謝しています。」

技術習得だけではなく、気軽に相談できる環境がしっかり整えられているのも魅力のひとつ。「予備校からマーケティングについて教えていただくこともできるし、空き物件もたくさん紹介してもらえて本当に助かりました。」と小林さんからは何度も感謝の言葉が溢れていました。周りのサポートがあるからこそ、慣れない土地でも夢に向かってひたすら努力を積むことができたのではないでしょうか。

ご家族の理解と支えがあっての“今”。

ご家族の理解と支えがあっての“今”。

出汁の香りが立つ一杯。透き通ったスープにもちもちの太麺がよく絡んでうまい。

店舗探しでは、前にお店をやられていた方が、調理器具や麺打ち場などそのまま綺麗に残してくれた優良物件と奇跡的に巡りあえたそうです。そのおかげで、開業コストもかなり抑えられたといいます。休日は、奥さまやお子さまと一緒に佐野らーめん店巡りをして味の研究をしながら試作を作り続ける日々。住居探しも手厚くフォローしてくれたので、移住の不安はなかったそうです。

「お客様に喜んでいただけるラーメンを精一杯作るのでぜひ食べてほしい!また、麻婆をのせたラーメンなど辛いオリジナルメニューも出すつもりなので、新しい楽しみ方で召し上がっていただきたいと思います。」

一から自分で開業するとなると時間もコストもかかる。でも、予備校に入ればひとりでは不可能なことも、可能になると話していた小林さん。長く飲食業界にいたからこそ、“開業する”ということの大変さは誰よりも感じているであろう。だからこそ、このプロジェクトに価値をものすごく見出している、そう強く感じました。師匠やご家族の支えに感謝しながら、作り上げる“世界にひとつしかない一杯”はきっと佐野らーめんの歴史に新たな名を刻むであろう!

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